猫さんの宝物部屋
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「これはフィックションです」のコン太さまに頂いたカカナルメイドさん小説です。転載許可済みです。イタズラ禁止だってばよ?でございます。ニマニマしてお楽しみくださいませ~
maid of cream1
「何でオレってば、こんなモンで我慢しなきゃなんねーんだってばよ!」
ブツブツと文句を言いながらも、ナルトはみそとんこつ味のカップ麺を啜っていた。
「任務なさすぎだってば!里は平和かもしんねーけど、オレのガマちゃんは
ずっと危険に晒されっ放しだってばよ」
貯金に手をつけるわけにもいかず、一楽の真正面に開店したコンビニで
一楽味のカップ麺を買う空しさに、ナルトはギリッと箸を噛んた。
「まぁ、味はいい線いってっけど……おっちゃん、よく商品化すんのOKしたよな」
大人の事情が見え隠れするカップ麺を睨んだナルトは、
そこでようやく、窓に貼り付く小さな蝦蟇を発見した。
「お」
窓を開けると、その蝦蟇はナルトの肩に飛び乗った。
「久し振りじゃん、ガマ吉」
「相変わらず偏った食生活してんな、ナルト」
「仕方ねーってばよ。下忍の給金じゃ、これが普通だってば」
「お前の彼氏、めちゃくちゃ稼いでんだろ?お前に惚れまくってるんだから、
どんどん貢がせればいいじゃねぇか」
ガマ吉の発言に、ナルトは啜っていた麺を吹き出しそうになった。
「そ、それはできねぇってばよ。オレだって男だし、
いくら安給金だからって、養ってもらうわけにはいかねぇってば」
ナルトは今、元教官で上司のカカシと付き合っている。
ナルトはずっと片想いをしていたのが、驚いたことにカカシもそうだったらしく、
二人は晴れて恋人となった。
付き合い初めて三ヶ月。
休みの日は互いの家を行き来しているのだが、カカシはそれが不満らしく、
逢うたびナルトに早く引っ越してこいと催促してくる。
だがナルトは、カカシに頼るのが嫌で、それを断り続けていた。
「で、お前の用事は何だってば?」
「自来也からの伝言なんだがな」
「エロ仙人?っつーか、いつ里に戻って来たんだってばよ」
最後の一本を啜り終えたナルトは、豪快にスープを飲み干した。
「流石はお前の師匠だな。貧乏なお前にぴったりの話を寄越してきたぞ」
「何だってば?」
「自来也が、映画館の向かい側にメイド喫茶を出したのは知ってるな?」
「冥土?じいちゃんのいる?」
「違う違う。黒いワンピースと白いエプロンを着た若い娘が、男の客に
『お帰りなさいませ、ご主人様』って出迎える喫茶店のことだ」
「なんだかイカガワしそうだってばよ……」
「今日来るはずの子が休みで、お前に白羽の矢が立ったんだが……
どうやら任務もないようだし、今からでも手伝ってもらえるか?
バイト代は弾むと言ってたぞ」
「ホント!?行く行く!行くってばよ!」
「お前、今までイカガワしそうって言ってただろ……」
「そんなコトより、今は金だってばよ!これで食い繋げるー!」
鼻歌を歌いながら、空になったカップ麺の容器をゴミ箱に捨てる
ナルトを見やり、ガマ吉はハァと溜め息をついた。
………
「『イチャイチャカフェ』って……相変わらずセンスねぇなー、エロ仙人」
黒いTシャツとオレンジのズボンという普段着で現れたナルトに、
自来也は呆れた眼を向けた。
「お前、ちっとも変らんな。期待しとったのに」
「期待って何だよ!」
むぅと膨れるナルトの耳元で、自来也は言った。
「毎晩カカシに可愛がられとるんだろ?どんなに色気がついたのかと思ってな」
「な、な、な……!」
顔を真っ赤にするナルトの姿に、自来也は当たらずといえども遠からずかの、と
ひとり納得した。
「じゃ、早速着替えてもらうかの」
支給された服を手に、ナルトは訊ねた。
「おいろけの術でいいってば?」
「儂も最初はそう思ったんだがな……かえってそのままの方がいいかもしれん」
「は!?オレに、コレを着ろっていうのかよ!?」
「いいから早くせい!欲しいんじゃろ、バイト代」
「ううっ……」
痛いトコロをつかれたナルトは、項垂れつつロッカー室に消えた。
………
「お帰りなさいませ、ご主人様」
可愛らしい声は出せないものの、自来也の読み通り、ナルトの指名は多かった。
ミニの黒いドレスから覗く、白いニーソックスを履いたスラリとした足。
金髪碧眼で色白な上、ほんのりと化粧を施され、ちょっと見では男だとわからない。
スカートから覗くふわふわの白いペチコートと、過剰なまでの
フリルエプロンが、否が応でも男心をくすぐる。
「うう……こんなトコ誰かに見られたら……」
緊張と羞恥に固くなるナルトの姿は、客に更なる萌えをもたらした。
「ナルトー、パフェできたわよ!」
「お、おぅ。じゃなかった、ハイ!」
戦争のような厨房には、これまたバイト中のサクラといのが居て、
ナルトにビシバシと指示が飛ぶ。
「これ、奥の部屋に頼むわ」
「奥って、特別室だってば?」
「そうよ。これからアンタの仕事場は、ホールじゃなくてそこだから。
貸切な上にご指名なんだから、失礼のないようにするのよ」
「お、おう」
「にしてもナルト、すごく似合ってるじゃない。私たちが裏方なのも、仕方ないわね」
「そ、そんなことねぇってば。オレってば恥ずかしくて……」
「そこがいいんじゃないの!いつもみたいなガニ股じゃないし、雑っぽくないから
可愛く見えるのよ。しゃーんなろー!」
「や、やめてくれってばよ、サクラちゃん!」
トレイにパフェを載せたナルトは、慌てて特別室に向かった。
続。
「何でオレってば、こんなモンで我慢しなきゃなんねーんだってばよ!」
ブツブツと文句を言いながらも、ナルトはみそとんこつ味のカップ麺を啜っていた。
「任務なさすぎだってば!里は平和かもしんねーけど、オレのガマちゃんは
ずっと危険に晒されっ放しだってばよ」
貯金に手をつけるわけにもいかず、一楽の真正面に開店したコンビニで
一楽味のカップ麺を買う空しさに、ナルトはギリッと箸を噛んた。
「まぁ、味はいい線いってっけど……おっちゃん、よく商品化すんのOKしたよな」
大人の事情が見え隠れするカップ麺を睨んだナルトは、
そこでようやく、窓に貼り付く小さな蝦蟇を発見した。
「お」
窓を開けると、その蝦蟇はナルトの肩に飛び乗った。
「久し振りじゃん、ガマ吉」
「相変わらず偏った食生活してんな、ナルト」
「仕方ねーってばよ。下忍の給金じゃ、これが普通だってば」
「お前の彼氏、めちゃくちゃ稼いでんだろ?お前に惚れまくってるんだから、
どんどん貢がせればいいじゃねぇか」
ガマ吉の発言に、ナルトは啜っていた麺を吹き出しそうになった。
「そ、それはできねぇってばよ。オレだって男だし、
いくら安給金だからって、養ってもらうわけにはいかねぇってば」
ナルトは今、元教官で上司のカカシと付き合っている。
ナルトはずっと片想いをしていたのが、驚いたことにカカシもそうだったらしく、
二人は晴れて恋人となった。
付き合い初めて三ヶ月。
休みの日は互いの家を行き来しているのだが、カカシはそれが不満らしく、
逢うたびナルトに早く引っ越してこいと催促してくる。
だがナルトは、カカシに頼るのが嫌で、それを断り続けていた。
「で、お前の用事は何だってば?」
「自来也からの伝言なんだがな」
「エロ仙人?っつーか、いつ里に戻って来たんだってばよ」
最後の一本を啜り終えたナルトは、豪快にスープを飲み干した。
「流石はお前の師匠だな。貧乏なお前にぴったりの話を寄越してきたぞ」
「何だってば?」
「自来也が、映画館の向かい側にメイド喫茶を出したのは知ってるな?」
「冥土?じいちゃんのいる?」
「違う違う。黒いワンピースと白いエプロンを着た若い娘が、男の客に
『お帰りなさいませ、ご主人様』って出迎える喫茶店のことだ」
「なんだかイカガワしそうだってばよ……」
「今日来るはずの子が休みで、お前に白羽の矢が立ったんだが……
どうやら任務もないようだし、今からでも手伝ってもらえるか?
バイト代は弾むと言ってたぞ」
「ホント!?行く行く!行くってばよ!」
「お前、今までイカガワしそうって言ってただろ……」
「そんなコトより、今は金だってばよ!これで食い繋げるー!」
鼻歌を歌いながら、空になったカップ麺の容器をゴミ箱に捨てる
ナルトを見やり、ガマ吉はハァと溜め息をついた。
………
「『イチャイチャカフェ』って……相変わらずセンスねぇなー、エロ仙人」
黒いTシャツとオレンジのズボンという普段着で現れたナルトに、
自来也は呆れた眼を向けた。
「お前、ちっとも変らんな。期待しとったのに」
「期待って何だよ!」
むぅと膨れるナルトの耳元で、自来也は言った。
「毎晩カカシに可愛がられとるんだろ?どんなに色気がついたのかと思ってな」
「な、な、な……!」
顔を真っ赤にするナルトの姿に、自来也は当たらずといえども遠からずかの、と
ひとり納得した。
「じゃ、早速着替えてもらうかの」
支給された服を手に、ナルトは訊ねた。
「おいろけの術でいいってば?」
「儂も最初はそう思ったんだがな……かえってそのままの方がいいかもしれん」
「は!?オレに、コレを着ろっていうのかよ!?」
「いいから早くせい!欲しいんじゃろ、バイト代」
「ううっ……」
痛いトコロをつかれたナルトは、項垂れつつロッカー室に消えた。
………
「お帰りなさいませ、ご主人様」
可愛らしい声は出せないものの、自来也の読み通り、ナルトの指名は多かった。
ミニの黒いドレスから覗く、白いニーソックスを履いたスラリとした足。
金髪碧眼で色白な上、ほんのりと化粧を施され、ちょっと見では男だとわからない。
スカートから覗くふわふわの白いペチコートと、過剰なまでの
フリルエプロンが、否が応でも男心をくすぐる。
「うう……こんなトコ誰かに見られたら……」
緊張と羞恥に固くなるナルトの姿は、客に更なる萌えをもたらした。
「ナルトー、パフェできたわよ!」
「お、おぅ。じゃなかった、ハイ!」
戦争のような厨房には、これまたバイト中のサクラといのが居て、
ナルトにビシバシと指示が飛ぶ。
「これ、奥の部屋に頼むわ」
「奥って、特別室だってば?」
「そうよ。これからアンタの仕事場は、ホールじゃなくてそこだから。
貸切な上にご指名なんだから、失礼のないようにするのよ」
「お、おう」
「にしてもナルト、すごく似合ってるじゃない。私たちが裏方なのも、仕方ないわね」
「そ、そんなことねぇってば。オレってば恥ずかしくて……」
「そこがいいんじゃないの!いつもみたいなガニ股じゃないし、雑っぽくないから
可愛く見えるのよ。しゃーんなろー!」
「や、やめてくれってばよ、サクラちゃん!」
トレイにパフェを載せたナルトは、慌てて特別室に向かった。
続。
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